パリエット20mg

胃潰瘍や十二指腸潰瘍の治療薬パリエット

パリエットの一般名はラベプラゾールナトリウムで、1997年より使用されている胃痛薬です。

 

 

胃酸の分泌を行うプロトンポンプの作用を阻害する効果があるために、プロトンポンプ阻害薬となります。

 

 

胃潰瘍や十二指腸潰瘍を発症したときの治療において、第一選択薬となっています。

 

 

プロトンポンプ阻害薬は胃痛薬であるにもかかわらず、胃酸と接触することで作用が無くなってしまう特徴があります。

 

 

PPIは胃で溶けることなく、腸で溶けてから体内に吸収されるように製造されています。

 

 

医薬品の成分が腸から吸収されて胃のプロトンポンプと結合することで、ポンプの機能を作用させる酵素の働きを阻害することで、胃酸の分泌を抑えることにつなげます。

 

 

酸を分泌させているプロトンポンプに対して直接的な作用を及ぼすために、抑制効果は高いものとなります。

 

 

ただし、腸内で吸収されてから胃に到達することで効果を発揮する医薬品となりますので、即効性に欠けている点が特徴として知られています。

 

 

胃酸の分泌を抑制させる医薬品としては、H2ブロッカーというものもあり、パリエットは胃酸を抑制する作用の強さとしては、H2ブロッカーはPPIよりも弱いものとなります。

 

 

H2ブロッカーのメリットは夜間の効き目が優れていることや、即効性があること、投与の日数制限がないことなどが挙げられます。

 

 

症状の状態によってPPIとH2ブロッカーを使い分けることも考えられますが、胃潰瘍の治療の場合にはPPIのほうが優先的に使用されています。

 

 

最近は、P-CAB(カリウムイオン競合型ブロッカー)というPPIの種類も開発されており、持続性や即効性などの面で、パリエットの弱点を補う種類の医薬品として注目されています。

 

ピロリ菌の除菌時にも服用されている胃酸を抑える薬です。

パリエットの効果としては、胃潰瘍や逆流性食道炎の治療や、ピロリ菌を除菌する効果があります。

 

 

胃に潰瘍があると、胃に侵入してくるばい菌を退治するために分泌される胃酸が、潰瘍を発症している部分を刺激してしまう結果となるために、傷の治癒が遅くなります。

 

 

そのために胃酸の分泌を弱めることで、胃潰瘍の治療を促進させることが可能となります。

 

 

胃酸の分泌作用があるためにピロリ菌の除菌のために用いられることもありますが、あくまでも胃酸分泌を抑制させる作用があるだけですので、抗生物質と併用した治療が行われます。

 

 

胃の内部での酸性度を下げることができるので、抗生物質が胃内で効いて、ピロリ菌を殺菌する作用を補助する働きがあると言えます。

 

 

パリエットを服用したときの胃潰瘍の有効率は約92%、十二指腸潰瘍に対する有効率は約95%となります。

 

 

別の疾患を発症していて、アスピリンやNSAIDsなどの医薬品を長期的に服用している場合には、胃潰瘍が生じる可能性が高くなるので、その際に胃潰瘍を予防する目的で投与することも考えられます。

 

 

アスピリンとテプレノンを併用したときには、胃潰瘍と十二指腸潰瘍の発症率が約21%あることに対して、パリエットを服用したときには約2%以下の発症率となります。

 

 

錠型としては5mgと10mg、20mgの3種類があります。

 

 

用法と用量については、疾患の種類によって異なってきます。

 

 

胃潰瘍や吻合部潰瘍、十二指腸潰瘍などの場合には、1回あたり10mgのものを1日1錠服用します。

 

 

病状によって1回あたり20mgまで経口投与することが可能で、胃潰瘍のときには8週間、十二指腸潰瘍のときは6週間の投与を行います。

 

 

服用したことによる副作用の発症率は、約4〜12%というデータがあります。

 

 

副作用が現れたときの代表的な症状としては、下痢や軟便、便秘、発疹、味覚異常などがあります。

 

 

いずれの場合であっても重篤な症状となることは少ないですので、安全性の高い医薬品という評価がされています。